Q.育児休職を取得前しようと思ったきっかけや
周りの反応を教えてください

今回授かった赤ちゃんは双子でした。上の子もまだ2歳という事もあり育児休職を取得したいと思っていました。そんな時、社長との１on１面談で家庭の話になり、社長から「是非取得してくださいね」と声をかけてもらいました。職場では普段からコミュニケーションが活発で、妻の双子妊娠発覚から同僚へ色々相談等をしていました。上司や同僚からも育児休職の取得を勧めてもらえ有難かったです。 子供は8月に生まれ12月までずっと入院していた為、子供の退院後で且つ職場の方たちへの負担がかからないよう実稼働日が少なくなる12月・1月に年末年始の休暇を絡めて育児休暇を取得しようと思いました。 出産前から取得は決めていましたが、具体的な時期や期間が決まり申請した時は妻も喜んでいました。実は妻自身も出産前から1か月半程入院していて、双子も未熟児で緊急帝王切開での出産でした。コロナ禍で私も思うように病院に行けない中、妻一人で不安とも戦っていたので、育児はもちろんですが家族の時間を共有することで妻の精神的支えにもなれたらと思いました。

Q.育児休職中の過ごし方、
取得中に感じた事を教えてください

休職中はまだ3時間おきに赤ちゃんへミルクをあげている時期で、ひたすら「ミルク→寝かす→おむつ交換→ミルク」の繰り返しで赤ちゃん中心の生活でした。私と妻どちらかが赤ちゃんの世話をしている時はどちらかが長女の相手をするといった状態でした。取得して良かった点は、普段の子供たちの様子を見ることにより、「こんなことができるようになったのか！」という場面を妻からの話ではなくリアルタイムで感動し、妻とその感動を共有することができた事です。 大変だった点といえば（基本ずっと大変でしたが）、手が足りず、特に双子の赤ちゃんと2歳の長女がみんな同時にぐずりだした時です。3人が泣き出した時は少しの間は妻と二人で呆然としました。でもすぐに気合を入れてあやしにかかりますが、長女は俗に言う「いやいや期」と「赤ちゃん返り」が同時に来た感じで収集つかないことが多々ありました。また細かい点でいうと、双子の赤ちゃんは薬を飲んでおり、二人同時にミルクをあげないと薬の時間がずれてしまうため、ミルクをあげるタイミングも気を付けていました。 休職に入って最初の頃は会社や引き継いだ業務の事を気にしていましたが、徐々に育児に余裕がなくなってしまったこともあり、みんなに任せてあるから大丈夫！と思う事にしました。

Q.育休に入る前と育休から復帰した後の
心境の変化・仕事の変化はありましたか?

業務については大きな変化はなく、育休取得前と同じように復帰できました。残していた仕事もありましたが、休職中にフォローしてくれた上司・同僚に感謝しています。家族に対しては、妻に本当に感謝しています。育休中は普段の家の様子を知ることができたため、逆に私がいない間は妻が一人で子供3人（+犬1匹）の世話をしてくれていると思うと頭が上がりません。長女も幼いなりにかまってもらえない寂しさ等をこらえて頑張っていました。育休が終わりこれまで以上に積極的に家事育児をしていこうと思いました。仕事に集中できるのも家庭を大事にできるのも職場や家族の理解と協力があってこそなんだと改めて実感しました。

Q.育児休職取得を考えている方に
アドバイスをお願いします

育児休職は、子供と育児に向かい合うことのできる有意義な制度だと思います。世間は男性が育休を取得するというと反応が悪い会社もまだ多い中、取得を勧めてくれる会社は貴重だと思います。育休を取得する事は業務面や収入面の不安もあるかと思いますが、会社とよく相談し不安なことがあれば何でも聞いてみることが大事です。私は職場と家族と何度も相談して決めました。子供の成長は本当に早いので、育休を取得する事で今しかない大事な時期を、家族全員で共有できて良かったと思います。限られた時間を是非大切にして欲しいと思います。